かごしま黒豚について

かごしま黒豚の特徴

バークシャー種純粋黒豚は鼻梁と四本の脚、尾端の六ヶ所白斑があります。これは、「六白のバーク」と呼ばれ、おいしい黒豚の目印となっています!

  • 肉色は淡灰紅色(美しいつやの淡いピンク色)で光沢があり鮮明です。
  • 筋繊維がきめ細かく保水性がり歯切れがよい。
  • 食味がよく、弾力があり肉の締りがよい。
  • 脂肪は良質で色は白く硬く、臭みがない。融点が高く、口の中でまろやかにとろけ、ほのかな甘みがあり、しかもサッパリとしています。

かごしま黒豚のルーツ

黒豚の由来~ルーツは遥か南方から~
かごしま黒豚のルーツは非常に古く、約400年前の1609年に第18代藩主島津家久により琉球から移入されたと言われています。一説によりますと、その昔、遥か中国大陸から大海原を渡って琉球へと渡ったようです。そして道の島と言われている奄美大島方面では100年も前から貴重な蛋白源として飼育され、島つたいに薩摩へ渡り、その後かごしまの風土と密着して長年に亘り県内で生産されています。現在のかごしま黒豚は、明治の初期英国から導入したバークシャー種と在来の黒豚を、昭和から平成にかけて黒豚本来の良さを残しながら更に改良を重ねて作り上げられたものです。
黒豚とさつま芋の関係
さつま芋の歴史も古く、中国から1605年頃琉球に亘り、そこから薩摩へと渡ってきました。その後黒豚とさつま芋の良い関係が始まりました。(黒豚のルーツと似ていますね。)台風が多い鹿児島では、災害に強いさつま芋は粗食に耐えられる黒豚にとって絶好の餌となり、黒豚が鹿児島に定着した歴史は、さつま芋の歴史と深く関わっています。さつま芋は、黒豚の良質な自身の肉質を作り出し、美味しさに磨きをかけています。
系統豚の開発
系統豚は、一定の規模(概ね雄10頭、雌60頭)の基礎豚集団の中で、基礎豚同士の交配により生産し、子豚を能力検定し、優れた形質を固定するという操作を概ね7世代にわたり繰り返す閉鎖群育種法により改良造成された血縁係数20%以上の種豚集団を呼びます。第1系統『サツマ』は発育を主体に、第2系統『ニューサツマ』は肉質の向上を主体に系統造成しました。どの個体も『いとこ』の血液関係にある為、遺伝的能力のバラツキが少なく、能力も安定しています。
  • サツマ…昭和58年7月30日認定
  • ニューサツマ…平成3年7月10日認定
  • サツマ2001…平成13年7月18日認定
系統豚の特徴
  1. 遺伝子能力の斉一性が高い。(バラツキが少ない)
  2. 繁殖能力が優れている。
  3. 産肉能力が優れている。
  4. 肉質が優れている。
  5. 経済性が優れている。
かごしま黒豚のルーツ かごしま黒豚のオス豚とメス豚
かごしま黒豚の商標
かごしま黒豚
  • ※平成11年4月鹿児島県は「鹿児島黒豚」と「かごしま黒豚」に加えて、証明書とミニシール計4点を商標登録した。
  • ※平成11年5月農林水産省畜産局は「黒豚の表示のあり方」に関する「黒豚」の定義付けについて、『黒豚(肉)』と表示できる豚の肉は、バークシャー純粋種の肉に限ると決定した。
  • ※平成19年3月食肉表示に関する検討委員会は「黒豚」は純粋バークシャーに限り○○県産、米国産など原産地を必ず併記しなければならないという指針をまとめた。

この貴重な財産をこれからも、私達の子や孫へ伝えるべく黒豚へのロマンの旅路は続きます。